2020年11月22日 今朝の1枚
きょうも雲ひとつない超快晴の夜明け、明けの明星が陽の出前の東の空にキラッと光ってます。
この空を見ながら思い出したのがこのアルバムでした。
Pharoah Sanders『Journey To The One 』
今朝見たマジックアワーのようなジャケットのグラデーション。
初めて聴いた時、カッコいいと哀しいが一緒に来た。
高校生の頃、背伸びして心斎橋のヨーロッパ通りにあったJAZZ喫茶に行き、多分1杯500円(当時)くらいしたコーヒーを飲みながらまだよくわからないJAZZを生意気な顔して聴いていた。
その喫茶店のシステムはJBLのバックロードホーンに大きなホーンを乗せたシステムで、低音は腹に刺さりシンバルは「バシーン!!」と鳴るたびに目をシバシバしないと聴いてられないくらい音が飛んできてた。
※その喫茶店はこんな感じのスピーカーでした。
帰りがけに色んな音楽を教えてくれたレコード屋に行ったら、マスターが「これ聴いた?」と言ってかけてくれたのがこのアルバムの「You've Got Have Freedom」だった。
Pharoah Sanders - You've Got To Have Freedom
「この楽器の音SAXなんやけど、エグイ音やろ」
この人テナーSAX吹いてるけど、同じテナーSAX奏者のジョン・コルトレーンのバックもやっててん。おんなじ楽器でも全然音が違うからってコルトレーンも言うくらい。まぁ、JAZZとかクロスオーバーとか難しそうな曲も多いけど、これは何か気持ち揺さぶる感じでいいやろ。
多分こんなコメントを聞いてすぐに買った。
リズム隊は鉄壁のグルーブを刻み、ピアノのジョン・ヒックス、女性コーラス、フリューゲルホーンが脇を固める中、ファラオのブロウが雄叫びのように聴こえる。
コルトレーンの元を離れ、サンフランシスコに居を移し心機一転、新生ファラオ・サンダースをアピールするために1979年の年末にレコーディングしたアルバム。
1990年代、クラブ・ジャズシーンの鉄板曲として再ブレイク。
それから10年以上経ち、ASID JAZZが牽引したクラブ・ジャズシーンでダンスフロアを盛り上げる鉄板曲としてリバイバルヒットしていた。当時のDJがほぼ持っていただろうオムニバスアルバム『JAZZ JOUCE』の#7にも収録されていた。
その後、発表された『LIVE』では、アルバムの冒頭から「You've Got Have Freedom」14分以上の熱くブッ飛んだ演奏が聴ける。多分本当のLIVEではアンコールだったはず(メンバー紹介とかもしてるから)。
数年前、Billboard大阪のLIVEに行き生の演奏を聴いた。会場のお客はみんな「You've Got Have Freedom」を聴きたがってたが、もうかなりの高齢で、願いは叶わなかったけど、しっかりLIVEは楽しませてくれた。
もう一度、生でLIVEを見れたらいいなと思うけど、叶うかな?
tappanzee.hatenablog.com
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