1周廻ってコダワリ目線

ある意味、逆にピンポン。

2021年2月7日 今朝の1枚

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1年で一番寒くなる立春のころ、生まれた年の昭和38年は「三八豪雪」と言われた大雪が降った年だったそうで、大阪府下でも水道管が凍り破裂したので、雪を風呂桶に入れて水にしようとしたりとか大変だったと聞かされました。

 

今朝の大阪は快晴で気温も6度あり、4月頃の陽気になるそうだが、今朝の1枚は雪原で録られたジャケットで有名な

『Flight To Denmark』 Duke Jordan  '73年11月コペンハーゲン録音 

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Flight to Denmark

Flight to Denmark

 

ビバップの基本は、常にコード進行に沿ってアドリブをする。

1922年4月1日生まれのデューク・ジョーダンはエイプリルフール生まれに似合わず、真っ直ぐなバップ・ピアニストでビバップの様式を作ったと言われる、チャーリー・パーカーとの共演で知られていた。

ビパップの祖・チャーリー・パーカーは和音の出せないサックスという楽器で、なんとかコードを表現したいというところからメロディを工夫する=アドリブを入れることによりコード感を表現できるような演奏を目指した。

これがビパップと理解してる。

 

デューク・ジョーダンビバップ以降に流行ったファンキー、クール、モードジャズとも全く無縁だった。スタン・ゲッツのグループに参加したりしていたが、’60年代まではあまり人気がなかった。

ここまでは苦労人アーティストにありがちなエピソード。

しかし、彼に運が向いてきたのが’70年代に入りヨーロッパでハード・バップがリバイバルそのブームに乗ってデンマークのレーベルからリーダー・アルバムを発表。

そんな時代の波に乗ってリリースしたのがこのアルバムだ。

人にはいろいろな波がやってくるが、その波に「乗ろうとする」か「乗せてもらおう」かと思っているかで、随分結果が変わるというのは個人的に味わったこと。

リラックスして聴けるJAZZ好きは、いつでも聴いていたいアルバム。

オリジナル曲の1曲目「No Problem」や「Flight To Denmark」のほかスタンダード曲を織り交ぜた渋めの選曲

カチッとしたリズムとビートはマッズ・ヴェンディングのベースとエド・シグペンのドラミング。このリズム隊が全体を支えてデューク・ジョーダンの朴訥だが端正で、少し哀愁のあるピアノ・タッチが実にかっこよくマッチング。

ホールの響きを生かしたレコーディングも相まって名盤になったのだと思う。

 

デューク・ジョーダンは50代後半になり、NYを離れてコペンハーゲンに移住。デンマークで穏やかなで幸せを見つけたんだと思う。


No Problem/Duke Jordan

苦労があっても、人生 終わりよければ全て良しなんだなぁ。

 

今朝3時過ぎに目が覚めて外を見たら、真っ赤な三日月の月の出だった。不思議な感じがしたので、寒い中思わず写真を撮りに外に出た。

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