2021年7月11日 “リコメンカード買い”した1枚
マンリョウの実が落ちきる前に花が咲いた。
梅雨明け間近になり昨日からセミも鳴き始め、いよいよ今年も真夏に突入。
ここ数年、本当にCDも本も雑誌も買わなくなった。
たまに中古盤のLPなどは見たりするが、新譜を求めてリアルショップに行く機会は激減した。最近では大滝詠一の『A LONG VACATION 40th』アルバムを買いに行ったくらいだ。
ジャケット買い、箱買い。当たれば嬉しい。
中古盤は欲しい物を買うというより“ジャケット買い”や“コレが100円!!”的な内容とは別の価値で買うことが多い。特に“ジャケット買い”で掘り出し物に当たった時は妙に嬉しい。
若い頃NYによく出張していた時、DJの人たちを真似てDJ買いをした。イーストビレッジあたりの中古盤屋で一箱5ドルとかで売られてるのを2つほど買い、TAXIに乗せてホテルの部屋まで運んでみたものの、ほとんどが大外れで重い目をしてゴミを買ったような想い出も。それ以来そんなバカな買い方はしなくなったけど、中古盤の売り場が目につくと、つい覗いてしまう昭和のオヤジ。
そろそろ物見の周りのモノを減らしていかないといけないのに・・・
※写真はイメージ
昔はレコメンカードが重要な情報源だった
昔はレコメンカードを見ながらその店のおすすめのアルバムなどよく買ったものだ。
個人的には渋谷LOFTの半地下にあったWAVEのリコメンカードを見て買ったアルバムが結構当たりが多かった印象がある。そんなWAVEも倒産して存在すらしていないのが寂しい。
渋谷WAVEでリコメンカードを頼りに買った1枚が
『Promise Me』Beverly Craven 1990年
リコメンカードの内容は忘れたが、多分迷いなく手に取ったことは覚えている。
当時はまだ“試聴機”もない時代、文字情報だけが頼りだが書き手の熱量は充分に伝わった。
ピアノの弾き語りで、切なくも美しい気品のあるヴォーカルとメロディアスでシンプルな楽曲。ルックスもいいのに英国チャートではデビュー当初は全く反応がなかったそう。レコード会社はどうやらいいものは放っておいても売れると思っていたらしい。
放っておいて勝手に売れるはずもなく、これではいかんとTV出演などプロモーションを頑張ったらちゃんと伝わり、その後全英チャート3位まで駆け上がる。
WAVEでリコメンカード付きで売られてたのは、全英チャートが動いてからだと思うので1991年になってからだったと思う。
数枚のアルバムを発表し、その後は出産・育児のためしばらく音楽界から遠ざかっていたが、1999年にアラン・パーソンズ・プロジェクト『Time Machine』に参加したり、新しくアルバムを発表したりと活動を再開。
唄声はデビュー当時とそのままのよう。
YouTubeを見ていると、近年は大病したりしてたようだけど、克服して再び活動を再開している。
2018年には英国の女性シンガー・ソングライターであるジュリア・フォーダム、ジュディ・ツークとのコラボレーション・アルバム『Woman To Woman』を発表。
このアルバムのボーナストラックに「Promise Me」が収録されている。
30年経ったけど、初めて聴いた時の想い出は結構鮮明に残ってる。