2021年7月18日 今朝の1枚
ようやく長かった梅雨も開け2021年も酷暑の季節が到来。
陽の出をきっかけに元気いっぱい、セミの大合唱も始まった。
昨日の夜明けはオレンジ・赤・青空が入り混じったきれいなマジックアワーを楽しめた。
ワクチン接種も2回めを終え、体調も戻ったので気が楽になった。
アルバムの冒頭の数音聴くだけでわかる“名盤”の香り
名盤と言われるアルバムって、冒頭の数音でイメージを決めてしまうような演奏が収められている事が多い。
アート・ブレイキー『Moanin'』ソニー・クラーク『Cool Struttin'』ソニー・ロリンズ『Saxophone Colossus』
そんな中、今朝の1枚は歌心のあるアルトSAXプレーヤー
『Blues Walk』ルー・ドナルドソン 1958年7月28日レコーディング
BLUE NOTEっぽい2色刷りのジャケットが1950年代。
このアルバムの好きなところはアルトSAXのワンホーンカルテットに“コンガ”のエッセンスがが入ってるサウンド。
1曲目の冒頭のフレーズを聴いただけで、コレはいいアルバムだとわかる。
ルー・ドナルドソン作曲のタイトル曲「Blues Walk」を聴けば、爽やかに歌を唄うかのように軽やかにプレーしていて、そのままアルバムの最後まで歌心満載の優しいブロウが心地良い。決して汗まみれのブロウではないから、涼しげで聴きやすいアルバム。
特に2曲目の「Move」など、軽やかにそれでいてハイ・テクニックに吹ききって、コンガとの掛け合いもとても楽しい。
メロディアスでソウルフルな曲にコンガの響きがすごくいいアクセントになって効いている。こういうコンガ使いが好きで、コンガの音そのものが好きになったのかもしれない。
アルトSAXの巨人チャーリー・パーカーの複雑でテクニックの限りを使ったプレイとテンションの高いブロウとは違って、シンプルなアドリブで楽しく気楽に耳を傾けられるこういうアルトSAXがいい。
コンガが加わることでJAZZの持つ重い感じが薄くなりPOPな雰囲気を纏っているのがカッコいい。
先週は“リコメン買い”のアルバムについて書いたけど、今週は”チョイ聴き買い”とでも言える買い方かな。
amazonなどの視聴サービスも曲中ではなく、曲頭にしたほうがいいのにと思うが1曲1曲視聴ポイントなどを決めてられないから、なんとなくAIにサビ辺りを聴かすようにプログラムされてるんだろう。