1周廻ってコダワリ目線

ある意味、逆にピンポン。

2021年9月19日 今朝の1枚

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しばらくぶりの更新です。

 

元号が平成に変わった20歳代後半、ASID JAZZが流行り始め結構な頻度でCLUBに通っていた頃によく聴いたアルバム。

夏の終りのこの時期にタリピツだと思うので今日のアルバムはこの1枚に。

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『Feei It』Kitty Winter-Gypsy Nova 1978年

Feel It

Feel It

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ドイツの女性シンガー、キティ・ウィンター率いるグループ『Kitty Winter Gipsy Nova』。ジャケットに写っているエキゾチックな女性がKitty Winterさん。

Gypsy Novaというグループ名からわかるように、彼女はジプシーだそうで、彼女の音楽感にもジプシー由来の様々な音楽の要素が入っているからこういうアルバムが出来上がったんだと思う。ちなみにNovaの本来の意味は「波」

ちょっとシャレオツなブラジリアン・ミュージックと見せかけて、いろいろな音楽性が入った奥の深いアルバム。

今聴いても全然色褪せてない個人的に大好きなアルバム。

ジャズ、ボッサ、ソウル、ファンクを上手に融合させ、古い音源なのになぜか令和時代に好まれるようなアナログ・エレクトロ・サウンド

ジャケットが素晴らしくダサいのも、この時代を象徴してる気がして見るたびにニヤリ。

世界中のDJたちがプレイし、フロアを熱くしてきたキラー・チューン『New Morning

ブラジリアン・テイストを交えた独特のフュージョンサウンドスキャットをフィーチャーした 「New Morning」

人によってはジャーマン・ブラジリアン・フュージョンと呼ぶ人もいる。

クラブ・クラシックの大ヒット曲だ。

Hand Clappingによる変拍子と、変幻自在のフュージョンスキャットが素晴らしい〜。


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今でもこの曲を聴くと勝手に体が揺れ始める。歌に入ってからの彼女の伸びやかで凛としたVocal、このアルバムがデビューアルバムとは思えない。

捨て曲ナシ、高速スキャット&ユーロ・ブラジリアンの詰まったアルバム

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アルバムタイトル曲の「Feel It」は軽快なジャズ・ファンク調クール&ジャジー「Primrose Samba」はフリューゲルホーンのソロがスパイスを効かしてます。


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こちらもダンスクラシックの名曲Mato Pato」。

プログレッシブなイントロからKittyの高速スキャットが印象的な高速サンバがクラブフロアを揺らしていた。何故か曲中で不思議なシンセサイザーのソロが入る。


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KITTY WINTER GIPSY NOVA名義では、2枚しか音源は出してない。セカンドアルバムは全体的にプログレ感が増していて、断然デビューアルバムのほうがいい。

この1枚でやりたかったことを全部やっちゃった感が強いグループ。

Kittyさんはその後Gypsy Nova名義でアルバムも出したようだけど聴けてはいないので不明。

 

夏の終りにこんな曲を聴きながら、日陰でビールでも飲もうかな。

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