2022年10月23日 今朝のの1枚
10月に入って、一気に季節が進み朝夕は少し寒いほどになってきた。
色々とアルバムを聴いてるのに適当に流しながら聴くことが多いので、アルバムの情報を覚えきれずボンヤリとした記憶やジャケットの印象から聴くことが多い。
何度も聴いているはずなのに「この人が参加してたのか」なんていう事がしょっちゅうあるが、その度に新しい出逢いになると思ってポジティブに考えてる。
きょう目に留まったアルバムは
SONNY CRISS - GO MAN! 1956年LAレコーディング
『ローマの休日』を彷彿とさせるオシャレなヴェスパ・ジャケット
秀逸なジャケット・デザインは『ローマの休日』を彷彿とさせるオシャレさ。
ちなみにアートディレクターはLAのグラフィックデザイナーNorman Gollinが手掛けたそうだ。
健康的な色気があって、美麗のS女が高飛車に「早く行ってよ!」と少し傲慢(Go Man)気味に気弱そうなM男に指示してるように見えるのは、タイトルのダジャレかとも思ってしまう(そんな日本語的な解釈のはずはない(笑))
このアルバムが売れるのに一役かったであろうこのジャケット。
今回も目に留まったので聴き始めたが、聴き始めてすぐにタイトルとジャケットがプレイとあまりにも不似合いだということを想い出した。
このアルバムはクリス28歳時(1956年)のレコーディング。
クリスのほぼ初リーダー作なのに、すでに哀愁味をさりげなく漂わせソニー・クリス節ともいえる、華麗でイカしたアルトサックスの音色、たまにはいい感じ。
チャーリー・パーカー直系の名アルトSAXプレーヤー
SONNY CRISSのアルトサックスの音は、パーカーに似ていまるが、パーカーよりもより軽快な感じ。でも、軽快な感じなのに何故か哀愁が漂う音だ。
哀愁感のある音、切ない気分なをして「演歌っぽい」という人もいる。
ビブラートの余韻で醸し出す哀愁ではなくフレージングが印象的なプレイは、なにか物哀しく感じる。
このアルバムはクリス28歳時(1956年)のレコーディング。クリスのほぼ初リーダー作なのに、すでに哀愁味をさりげなく漂わせソニー・クリス節ともいえる、華麗でイカしたアルトサックスの音色、たまにはいい。
参加アーティストは
ソニー・クリス(as)
ソニー・クラーク(p)
ルロイ・ヴェネガー(b)
ローレンス・マラブル(dr)
このアルバムには、まだ無名だった頃のソニー・クラークがピアニストとして参加しているが、ピアノ・ソロは殆どない。
31歳で早世したピアニストの落ち着いたプレイがクラークのパーカーっぽい吹きっぷりとの対比になっている。
1曲目は「SUMMER TIME」
パーカーが亡くなった翌年のレコーディングなので、パーカー派を担おうとしている感があり少しテンポが早い。
でもパーカーよりも切ない音のプレイはクリス独自のもの。
後半の「HOW HIGH THE MOON」では、いかにもパーカー直系の明るいアルトの響きが聴ける。