1周廻ってコダワリ目線

ある意味、逆にピンポン。

2021年11月21日 今朝の1枚

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今年も九州に旅をしてきた。まだ本格的な寒波も来ていないので朝夕は少し肌寒くても

日中は半袖で過ごせるくらいで、少し早めの紅葉も見れ楽しい旅だった。(この度の話は、別途記事を書くことにする)

天気予報では いよいよ明日から本格的に季節は冬に突入のようだ。

140年ぶり!? の皆既月食月と太陽の関係のよう。

ほとんど皆既月食だった一昨日の満月。140年ぶりとか次は65年後だと聞き、夕方から東の空を見ていた。

少し赤みがかった満月がどんどん描けていき18時過ぎに右下がチラッと光ってるくらいまで地球の影に入った。

それにしても月を撮るのは難しい。コンデジの設定を色々と変えながら撮るがなかなかうまく行かない。満月を撮る設定は何度かトライするうちに絞りやシャッタースピード、ISOの数値もわかってきたけど月食を撮るのには全く参考にならず四苦八苦。

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月と地球の関係で見える月食を見ながら、聴きたくなったのがピアノとベースの穏やかなアルバム

『DUO』 Kenny Drew & Niels-Hennimg Orsted Pedersen   

         (1972年4月2日 デンマーク コペンハーゲンで録音

DUO

DUO

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リズム&ビートを刻むだけではなく、メロディを紡げるベーシスト

いつ聴いてもケニー・ドリューのピアノはメロディアスでペデルセンのベースはとても心地よく響く。また驚異的なテクニックによってギターの様にアコースティック・ベースを弾く。

ピッチの狂いなく、流れるようなフレーズにテクニック&歌心がベース好きにはたまらない。

リズム&ビートを刻むだけではなくメロディを紡げるベーシスト。でも、前に前に出てきてドヤ顔するわけでもないところがいい。

ロン・カーターレイ・ブラウンスコット・ラファロも大好きだが、ペデルセンは別格、特にボウイング奏法ではダントツだと思う。

 

今の季節にタリピツな曲だと思うのが

「Kristine 」

曲の冒頭からピッチのしっかり合ったボウイング奏法で始まりピチカートに移っていく。ロンさんやレイ・ブラウンボウイングはあまり褒められたものではないと思うし、ピッチも甘く音色もお世辞にも綺麗だとは思わないが、ペデルセンボウイングはピッチも正確でクラシックの演奏家にひけをとらないのではないか。


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眉をしかめて聴くコアなジャズファン向きではない。

ケニー・ドリューのピアノはクラシックに裏打ちされた演奏技術とメジャーなわかりやすいフレーズと端正なタッチで、聴いていると本当にリラックスでき、緊張を解してくれる。

決して眉をしかめて聴くタイプのジャズではない。

ジャケットには水彩画をあしらい、わかりやすいスタンダードナンバーを集めたアルバムを多数発表したので、ケニー・ドリューは甘口なジャズと言われ、ジャズのおしゃれな雰囲気を楽しむ女性向けとかという間違った評価をするコアなジャズファンという人たちに、二人のテクニシャンがお互いを引き立て合いながらこれほどの完成度の高い演奏が繰り広げられたアルバムをどう評するのか聞いてみたい。

 

このアルバムの中でも特に評価の高いのが

「Hush-a-Bye」


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レコーディング中に興奮したミキサーがボリュウムを上げすぎてしまって、音が歪んでいるのがご愛嬌。アルバムの終盤になりレベルメーターを見ることなく目を瞑ってミキシングしていて、思わずグイッとフェーダーを上げちゃったんだろうと妄想しながら聴いている。

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