1周廻ってコダワリ目線

ある意味、逆にピンポン。

シンディ・ローパーだゼ

1983年の春、バイトを始めた頃にリリースされて間もなかったのがシンディ・ローパー「N.Y.ダンステリア」だったと思う。

このアルバムから収録曲の半分くらいシングルカットされていくくらいの名盤だ。

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とにかくジャケット写真のコスチュームも奇抜でブッ飛んでるし、唄声も個性的。

アルバムタイトルも「SHE’S SO UNUSUAL」なのに「N.Y.ダンステリア」と訳されてるし、LPの帯のキャッチも

「原宿とN.Y.がドッキング!? アンユージュアル(目立ちたがり)感覚100%!? オンナのコ(みんな)の本音をレインボー・ボイスにのせて、シンディ・ローパー、ダンシング・デビュー!!」

って、全く意味がわからんけど、期待度は伝わってくる。

 

シングルカットされたのが

②「ハイ・スクールはダンステリア(Girls Just Want To Have Some Fun)」

英語と和訳がぜんぜん意味が違う。(邦題には本人からクレームがついて、今は単に英語をカタカナ表記にした)

 

個人的にはこのアルバムの邦題は好きで、歌詞にはハイ・スクールもダンステリアも出てこないけど、としごろの娘の朝帰りを両親がアレコレ説教して、ウンザリしてる女の子の心情を唄った歌詞なんだから、これくらい意訳した方が曲調にマッチした気分なれると思ってた。

あと、ダンステリアはカフェテリアを模した造語で、ダンスホールよりもPOPな感じがするし、何よりNYには当時Danceteriaというナイトクラブが実在していたという情報もある。

マイルスデイビスも絶賛したTime After Timeは「過ぎ去りし想い」という邦題でコレもいい感じ。

 

 

当時流行ったプロモーション・ビデオが支社に到着すると

「シンディのPV来たぞ~、みんなで観ようゼ!!」 

と、ポロシャツの襟をおっ立ててるギョウカイ・ダシマルなイキリ宣伝マンが、大声で営業所にいる人を会議室に集め、どこよりも早く届いたばかりのPVを観ることが出来た。

 

Girls Just Want To Have Fun /Cyndi Lauper


 

PVを観終わるとイキった宣伝マンは所長にも聞こえるように

「シンディのママを演じていたのは本物のママで、パパ役はプロレスラー。エキストラでシンディの弟や友人などがいっぱい出るんだゼ!」 

と、テープを取り出しながら何処かで仕入れた情報をみんなに聞こえるように話してた。

 

 

このお調子者のイキリ宣伝マンは好きではなかったが、チョットおだてるとノベルティを色々とくれたので、バイト仲間ではソコソコ仲良くしていた。

 

ついでだが、このイキリ宣伝マンが使う「だゼ」って言う言葉は、東京出身の人は使わないっていうのを後で知ったゼ。

 

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