1周廻ってコダワリ目線

ある意味、逆にピンポン。

2021年4月18日 今朝の1枚

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今週は、マスターズで松山選手の優勝をナマで見届けられとても気分よくスタートできた1週間でした。

 

昨日の肌寒い雨の1日からうって変わり、気持ちの良い青空が出てきた。

そんな気分で、今朝の1枚は

Joao Gilberto『Amoroso(イマージュの部屋) 1977年録音

 

AMOROSO(イマージュの部屋) <BRASIL SUPERSTAR 1200>

AMOROSO(イマージュの部屋) <BRASIL SUPERSTAR 1200>

 

ボサノヴァ創始者が残した、夢見心地にさせてくれる名盤 。

1950年代にブラジルで発明されたボサノヴァボサノヴァ創始者とも言われるジョアン・ジルベルトが1977年にアメリカでレコーディングしたアルバム。

囁やくように唄うジョビンの声を聴いているうちに、夢見心地にさせてくれるくらい気持ち良くなっていく。生々しいギターの音も素晴らしい。

 

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プロデューサーはお洒落ミュージックの巨匠トミー・リピューマ

手掛けるジャンルもジャズ、ボサ・ノヴァ、ソウルからソフト・ロックまで多岐に渡っていてStuff,ジョージ・ベンソン、デオダート、マイケル・フランクスからYMOまで。その後はナタリー・コール、アズテック・カメラやエヴリシング・バット・ザ・ガールをプロデュース。

エンジニアはアル・シュミット。

この方もトミー・リピューマと同じくグラミー賞を何度も受賞している凄腕のエンジニア。「TOTO Ⅳ 聖なる剣」でグラミー賞の最優秀録音エンジニア賞を受賞。

イコライザーをあまり使わず、マイクの種類とセッティングで音作りをするのでクリアな音が特徴で生音とアンビエントのMIXが素晴らしい。唄と楽器、オーケストラとの距離感や広がり、響きのコントロールナチュラルでそんな機材で聴いてもいと思えるバランスは流石の一言。

この二人が揃うといい音でハズレがないアルバムだとお墨付きがついたようなものなのに、この巨匠二人に加えて、グラミー賞の最優秀アレンジ賞に輝いたこともある名編曲家クラウス・オガーマンのストリングス・アレンジがすごく世界観を広げている。

 

アントニオ・カルロス・ジョビンの作品やジョージ・ガーシュウィンの名曲の中にあって名曲「Estate」はイタリアのジャズピアニスト ブルーノ・マルティーノの作品で、このアルバムでは原語のイタリア語で唄われている。邦題は「夏のうた」だが、本当は「夏は嫌い、あの人を想い出させるから」という意味だったそう。


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神様が与えてくれた声と卓越したギター演奏

最後に収録されている「Zingaro」はアントニオ・カルロス・ジョビンの曲は、もともとインストゥルメンタル曲でZingaroはジプシーという意味。その後、シコ・ブアルキが歌詞をつけて「Retrato em Branco e Preto」というタイトルがついたそうだ。邦題では「白と黒のポートレート」。

今朝は40代半ばの脂の乗り切った頃のギターを聴いていて、YouTubeを観てたら晩年のギターを弾く映像が見つかったのでを聴き比べ。

さすが完璧主義者のジョビンらしい、丁寧な演奏。


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J-WAVESAÚDE! SAUDADE』のプロデューサーで、ブラジル音楽に詳しい中原仁さんはこの曲を聴くと「別世界に連れていかれるような感覚になる」と言われていて、まさにそんな感じ! と納得。

 

好々爺のように見えるが、若い頃は観客に向かって暴言を吐いてステージを降りたり、コンサートのドタキャンをしたり破天荒なキャラクターだったそう。

ジョビンと言えば、1962年に発表された「イパネマの娘

この曲にも面白い話がいっぱいあるので、その話はつづきで・・・

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