1周廻ってコダワリ目線

ある意味、逆にピンポン。

思い込み

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この花を見て、大きく開いた花びらと花の大きさからシャクヤクだと思いこみ、花の咲いているマンション内の菜園に来た人に話をしていたら、この花は「ツバキ」ですよと教えられた。

よく見ると蕾も葉もツバキです。勝手にシャクヤクだと思いこんでいたアホなオッサンでした。

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花の見分けも難しいですが、思い込みよりダメなのは決めつけ。

それも根拠のない「思い込みの決めつけ」が一番タチが悪い。

このお店をどう思いますか?

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昭和にタイムスリップしたかのようなイキ フン チリ バツの看板と暖簾。(なぜ「ノレン」と言うんでしょう? こんど調べよう)

野田阪神の商店街の外れにある昭和20年創業の大衆酒場です。

店内はこんな感じ。

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ある美味しい物好きの人に教えてもらって何度か行ってますが、想像しているような客層は少なく、カップル連れや美味しい物好きのサラリーマン、OLさんが半分以上を占めます。

理由はつまみコスパがあり得ないくらいに高いから。

 

興味のない人にとっては、見向きもしないでしょうし、ましてや入ろうなんて思わないんでしょう。

でも入ってみないとわからないこともあるし、私の場合は知り合いの「この店はエグいよ」という一言で難なく壁を超えて暖簾をくぐれました。

 

夕方からカウンターの中に入る若主人が元フレンチシェフという経歴とか、お出汁もしっかりとってあるし、そこらにある小綺麗な小料理屋の3分の1以下で食べられる。調理はほとんどカウンターの中でされるので、オムレツを頼むとフレンチの手法でフライパンの取っ手をトントンと叩きながら綺麗にまとめていく様を見ることが出来る(多分そのトントン技も見れて300円だったと思う)

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近くに住む有名なイタリアン・シェフにこの店を知ってる? と聞くと、イタリアからシェフの友人がが来たら、中央市場とこのお店に連れてくるそうだ。イタリアの人は思い込みも何もないので、素直にどこかで連れて行ってもらった高級な日本食レストランよりも美味しいといって喜び、日本は本当に良い国だと言ってくれるという。散々食べさせてもお財布に優しいから大好き❗ と言って笑ってた。

 

テレビでは視聴者層が13〜49歳をターゲットにした新しい指標をもとに広告を・・・ とか言ってるけど、いくら分析しても「思い込み」と「決めつけ」にしか思えない。

もし、そんなことを計算できるのなら、なぜ賢そうな人たちの考えた番組はみんなの共感を得ないのだろう。弱った人を追い込むような番組ばかりが幅を利かせるのだろう。そういう番組を見たい人がターゲットなのだろうか?

心が動く作品は、絵画でも映画でも音楽でもテレビでも数値化できるはずがないのに。

思い込まず 決めつけず、様子を見てわかることがある。

冒頭の お多福の外観を見ていきなり「美味しそう」とは思はないと思うけど、そこに少しストーリーが加わると「あり得ないくらい良い店」という評価をされる店になる。

日常の中にはそういうことがとても多い。

怖い顔した優しい人、すごい美人で意地悪な人。若そうに見えるお爺さんとか、楽しそうな家庭なのに深刻な悩みがあったり・・・

60歳を前にして、思い込まず 決めつけず を実践していきたいものです。