1周廻ってコダワリ目線

ある意味、逆にピンポン。

深い考察は、テレビで言わない

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たくさんの芸人がYouTubeで自分のchを開いているが、最近よく観る(聞く) chに『ナイツ塙の笑辞苑』と『スピードワゴン小沢のオザワ倶楽部』がある。

ナイツ塙とスピードワゴンの小沢の掛け合いがムダもなく、脱線も程々でYouTubeの中でもとてもよく出来ていると感心する。YouTubeではお互いのchに出るというのが決まりのようで、とにかく二人でディープにお笑いを面白く例えながら分析している。


どんなボケ 出来事も 明日へのフリにすぎない

二人の会話で印象的だったのは、こんな言い回しがあちこちに出てくること。

毒舌の定義も面白かったし、お笑いのことを話そうとしているのかどうかすら怪しい。オッサンが聞いてても面白いchである。

 

ナイツは前から好きな漫才師だけど、TBSが1970年から放送永六輔久米宏がパーソナリティを努めた「土曜ワイドラジオTOKYO」を2015年から引き継ぎ、そこでは番組オープニングで毎週・新作漫才を披露。

これだけでもすごいのに、去年の秋からは月曜~木曜日毎日 2時間30分の生放送を務めていて、よくそれだけ喋れるなと思ってたら、まだYouTubeでも喋ってた(笑)

定期的に独演会もやってるし、演芸場にもネタ番組にも出演して、何なら営業にも行ってる。

よくそんなに喋ることがあるなと思うが、極めようとすると話題は尽きないようだ。

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先日サウナに入りながら聞こうと『テレビじゃ言えないお笑い考察』をサウナ用のMP3に入れて、汗かきながら聞いていたら面白い話をしていた。

※下にリンク貼りました

 

漫才は週刊誌のようなもの。

今を切り取って読み捨ててもらって良いんです。

一方落語は単行本。

同じ話でも演者が変われば味わいも変わる。

 

なるほど言い得て妙だなと感心した。

 

漫才は週刊誌とはよく例えたもので、ネタの鮮度もその時の気分が大事で、数ヶ月経って聞くともう笑えないのが多い。ヤホー漫才とかミルクボーイのようにカチッとしたフォーマットがあれば、時事ネタを扱いながらドンドン新作も作れるのだろうけど、フリースタイルが多い漫才ではネタ作りも大変だろうなと思った。

漫才ネタの添削をしたり、M1審査の裏側を話してたり、さんまさんのフリは分かりづらいとか…  とにかく、この人たちは漫才(お笑い)が本当に心底好きな人なんだと思う。

発信する場所が移行中

タイトル通り「テレビじゃ言えない」というのは、内容ではなく令和の時代では番組に出来ないという意味だろう。「テレビじゃ言わない」という方が彼らの気分なのかも。

少し前までならこういう話がテレビでも堂々と出来たと思うけど、視聴者層がどうなってるとか分析しすぎて、こういう話に商品価値を持ってくれるスポンサーがいない = 番組化できないという迷路に入っていると思っている。視聴者からの言われなき文句を極端に恐れ、必死にテレビCM商品価値を守ろうとしているがどうなることやら。

コンビニスイーツとか100均の便利グッズとか順位つけて見せられても、見てる側としてはどうしたら良いの? と思う。

だから、まどろっこしくなったテレビではなくYouTubeという場で自分達でアウトプットする人が増えているし、よほどテレビ的だと思うようななソフトがYouTUbeで増えているんだと思う。

 

これはお笑いに限らず、音楽の分野でも顕著に感じる。

若者が深夜ラジオの世界からテレビの実験場だった深夜に移っていったバブルの頃のように、令和に入ってメディアの主役が入れ替わる渦中に今居るんだなと思う。

 

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