2020年11月7日、雨が上がりの立冬 休日の1枚。
いよいよ立冬、どんどん陽が沈む時間も早くなり16時台に。
明け方からシトシト降っていた雨も上がり、何を聴こうかと思いながらiTunesのフォルダを見ていて、最近手に入れたこのアルバムをPLAY。
ブレイク前のビル・エヴァンスの演奏が聴けるアルバム
『タッチ・オブ・トニー・スコット』
全編モノラル録音ですが、リマスターの効果もあり音の輪郭もはっきりして聴きやすい。レコーディングは1956年1月。
あまりポピュラーではないJAZZクラリネット。
クールな演奏が魅力のトニー・スコットがビル・エヴァンスをフューチャリングしたアルバム。
12曲中 16人のビッグ・バンド編成の演奏が5曲、テンテット(10人編成)が3曲、クァルテットが4曲となっていて、録音の時期からしてまだリーダーアルバム発表前のビル・エヴァンスの演奏をフューチャーしたクァルテットがこのアルバムのセールス・ポイント。
クァルテット録音は
2. Deep Purple
6. Aeolian Drinking Song
8. Round MidNight
11. Vanilla Frosting On A Beef Pie
の4曲。
「Aeolian Drinking Song」はLPではA面最後の曲。冒頭からトニー・スコットの情熱的なクラリネット・ソロにレスポンスするエヴァンスのピアノ・ソロが超クール。
Tony Scott & Bill Evans 1956 - Aeolian Drinkin' Song
「 Round MidNigh」では、もうすでに凛としたエヴァンス節が聴けるけど「Vanilla Frosting On A Beef Pie」のようなスイングジャズっぽい楽しいプレイは珍しい。
この直後、新しいJAZZの概念をという想いで創作した初のリーダー・アルバム『New Jazz Conceptions』をレコーディングしたのが1956年9月27日。
セールス的には散々でこの後3年ほどセッションアルバムにしか参加できなかった。
このあたりのことはまたの機会に・・・。
暖房を入れるのはまだ早いけど、温かい飲み物を飲みながらのんびりと聴くことにする。
#休日の1枚 #トニー・スコット #ビル・エヴァンス #リマスター