2020年9月20日 今朝の1枚
本当は秋晴れの天気で聴きたかったところですが、今週は『Cool Struttin'』と並ぶ美脚ジャケット『This Is Pat Moran』
夭折の天才スコット・ラファロの「歌う」ベースラインを堪能!
女性ピアニスト パット・モランが無名時代のスコット・ラファロを起用し『Waltz For Debby』が録音された1961年6月を3年数ヶ月さかのぼる1957年11月にレコーディング。
個人的には、ベースのスコット・ラファロのプレイを聴くアルバムで、1曲目から生々しく指が弦を弾くさまは、まるで目の前で弾いてくれているように感じれ、特に3曲目「Onilisor」は、ベースソロのイントロから入り主メロも決め、インタープレイもリズムキープも完璧なドライヴ感&グルーヴ感 が素晴らしい。この時ラファロ若干21歳。
「基本的に自分のレコードは好きではない」と語っていたラファロが「例外」と言ったアルバムがこの作品だそう。
上品で適度なお色気が、古き良きアメリカの香り漂う秀逸なジャケット。
赤いヒールが印象的なアルバム・ジャケット。LPのサイズだともっとインパクトも強いだろうけど、残念ながらCD。この美脚がパット・モラン本人かどうかは知らんけど。
ジャケットに「A study in high fidelity sound」と書いてある。原音再生の探求という意味で、1957年=昭和32年なのに、いま聴いてもかなりの高音質。
ライナーノーツを読みながら、じっくり聴きたいアルバム。