1周廻ってコダワリ目線

ある意味、逆にピンポン。

ジャケ買いの反対、ジャケ捨てアルバム。

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まだCDが登場する前のLPが音楽ソフトの中心だった時代、30cm四方のアルバムジャケットはそのまま飾れるくらいの存在感があり、ジャケットのセンスがいいアルバムは中身も良いはずというので、試聴もなかなかできない環境下では所謂ジャケ買いなる行動まで産み出したくらいアートワークも作品の重要な要素だった。

BLUE NOTEなどジャケットのアートワークが一つの文化だし、イタリアやフランス辺りのアルバムはセンスがいいと思う。

聴く気がおきない「ジャケ捨てアルバム」

ジャケ買いしたアルバムは沢山あるが、ジャケットが酷すぎて聴く前に拒絶する作品もある。個人的に「ジャケ捨てアルバム」と名付けた。

その際たるのが大野雄二の作品だと思う。

大野雄二といえば1976年、映画『犬神家の一族』の音楽を担当。

テーマ曲「愛のバラード」など哀愁を帯びた美しいメロディでジャジーなテイストなのにジャケットが…

いくらサウンドトラックとはいえこのアプローチはいかがなものか。

いくらサウンドトラックとはいえ、自分が携わったアルバムにこのアートワークを提案されたら絶対に拒否すると思う。

 

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リラックスして聴けるピアノ・トリオのいいアルバムなのに・・・

翌77年にTVアニメ『ルパン三世』の音楽を担当。

オープニングテーマは大ヒットとなる。

素晴らしいメロディメーカーだと思うし、アレンジセンスも演奏力も高いのに、アートワークのセンスがゼロどころかマイナス100点だ。

何故かこの方はこのあとのアートワークをルパンに染まり、人気シリーズなのだろうけど『LUPIN THE THIRD JAZZ』のジャケットが“とてつもなく酷い”。

スタンダードジャズを収録したアルバムなのにアニメのサントラ盤のようなアートワークって。

LUPIN THE THIRD 「JAZZ」 PLAYS THE "STANDARDS" & OTHERSもスタンダード集なのにルパンがビリヤードしているジャケットとか、あまりにも内容とかけ離れたノーセンスのジャケット展開に音楽的なセンスまで疑ってしまいそうになる。

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メンバーの顔出しでいくらでもいい写真撮れると思うし、なぜアニメのサントラ盤にしか見えないようなダッサダサなジャケットで発売するのだろうか? 

メーカーの担当者も何も言わないのだろうか?

このジャケットのせいで長年アニメのサントラ盤だと思い込み、聴く気にならなかった。

ラジオで聴いた「Love Ballade」がこのアルバムに収録されているのを知り、ようやくアニメのサントラ盤では無いということが分かって聴いてみた。

このアルバムはJAZZのスタンダード曲を決して甘ったるいだけではない安定感のある演奏力で聴かせてくれるすごくいいアルバムだった。

 

イントロからしてカッコいい「Moonlight Serenade」「The Shadow Of Your Smile」

名曲「Smile」のアレンジなんて新鮮で斬新。

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犬神家の一族のテーマ曲「Love Ballade」も原曲とは打って変わってJazzyでしっとりとしたにアレンジで収録されている。


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この内容で、なぜアルバムジャケットが峰不二子がフィーチャーされるのか?

このジャケットを見るたびにため息が出てしまう。

 

iTunes聴いている時にジャケット写真が出てくる。

アルバムジャケットがアイコンのような役割をしてくれていて「このアルバムに入ってたのか」とか、一瞬で作品の世界がわかりワクワクするが、大野雄二の作品たちは「コレか…」と出てくるたびにウンザリしてしまう。

もったいないな~。

 

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