2022年4月17日 今朝の1枚
今日は満月・ピンクムーンです。(写真は昨日の夕方18:40)
桜の季節も過ぎ気温も20℃前後、カラッとして1年の中で一番気持ちのいいシーズンに突入。こんな陽気の中で聴きたいなと思ったのがサンフランシスコ出身の女性だけ5人で編成されたAlive。
サンフランシスコ出身の女性5人のレディ・ジャズ・ユニットAlive
今では珍しくない女性だけのバンドだけれど、全ジャンルを見渡しても当時はとても少なかった。
女性のみで編成されていながらアグレッシブでグルーヴ感溢れるパフォーマンス、ジャズとブラジリアンをしなやかにクロスオーヴァーさせていて90年代に入ってクラブ・ジャズシーンからも高い評価を受けてきた。
1979年にデビューし、通算3枚のアルバムを発表。
このアルバムは1982年の発売で彼女たちのラストアルバムとなる3作目にあたる。
LP盤ではなくCDで再発売された時に3枚とも買っておいた。
90年代 クラブ・ジャズ・シーンのスーパー・キラーとして愛聴された永遠のマスターピース!
このアルバムに収録されている「Skindo Le Le」は90年代のクラブシーンで大ヒット。
様々なヴァージョンがある「Skindo Le Le」の中でもAliveヴァージョンはBPMも高めで躍動的。強力なサンバのリズム、ブレイクも決まりパーカッション・ソロも入っていて一番好きなヴァージョン。
オリジナルはアメリカ在住ブラジル人フュージョン・グループのViva Brasil
この曲は女性ヴォーカルが似合うと思うのでViva Brasilヴァージョンは何かピンときません。
ちなみに、「SKINDO LE LE」は、1981年の時に買った阿川泰子アルバム『SUNGLOW』に入っていた曲で、Aliveを聴く前からこの曲は知っていたし、この曲を聴いたことでラテンフュージョンが好きになったよ言ってもいいくらい印象的な曲だった。
『SUNGLOW』は松岡直也プロデュースで、アレンジとキーボードも担当。
前年の1980年に発表されたアルバムに入っていたこの曲を、いち早くカバーしている辺りは流石。この曲の人気に火をつけたのが、阿川のあとにカバーしたのがAliveだったというのは後に知った。
阿川は1982年にViva Brasilと一緒にコンサートも行っていて、その模様がYouTubeにも上がっていた。
全部見続けるのがツライかも・・・
このアルバムには「SKINDO LE LE」のほかにも、ボッサ・ジャズ調の「Afreaka」やスウィンギーなサウンドにフリースタイルの高速スキャットが乗る「Four」などカラフルな曲が並んでいる。
高い演奏力を持つ、彼女たちがクリエイトしたサウンドは時代を超えて輝きを放っている。
1stアルバムはLo-Fiで録音があまり良くはないけれど、すごく自由な感じでジャケットで見せている彼女たちの屈託のない笑顔が、これから始まりそうなワクワク感を表しているようで、すごく楽しそうに感じるアルバム。
1曲目からジャズとブラジリアンをクロスオーヴァーさせた「Somebody's Talkin' To You」や、アカペラで始まりパーカッション&サンバホイッスルなどが重なりグルーヴィーなサウンドになっていく「City Life」など名曲揃いでブラジリアン・フレーヴァー溢れる名盤。